【2019F1スペインGP】ベッテルはスタートでタイヤを傷め4位に「落胆の週末…でも僕たちなら復活できる」

2019年F1スペインGP、ベッテルはスタート直後にタイヤを傷めて後退しましたが、その後はいいペースを見せ、4位でフィニッシュしました。

【2019年F1スペインGP 結果】
1位 ルイス・ハミルトン
2位 バルテリ・ボッタス
3位 マックス・フェルスタッペン
4位 セバスチャン・ベッテル
5位 シャルル・ルクレール

2019年F1スペインGP ベッテルの経過


FIAのサイトで、全車の全周回タイミングデータをPDFで公開しています。
Spanish Grand Prix Event & Timing Information
(FIA公式サイト)

大半がソフトでスタート。
ベッテルは3番手グリッドからソフトでスタート。
L1ベッテルはいいスタートで、ハミルトン、ボッタスと並んで1コーナーに飛び込むが、右フロントがロック。1コーナーでコース外にはみ出し、3コーナーでフェルスタッペンに抜かれて4位に後退。
ベッテル「右フロントにかなりのフラットスポットができた」
L5フェルスタッペンに徐々に離され、2秒差に。
以降、フェルスタッペンは22秒台後半、ベッテルは23.0前後で、0.3秒ずつ離される。
L7ルクレールがベッテルのDRS圏内に。
アダミ「もっとプッシュする必要がある」
L10ベッテルのペースが少し下がり、フェルスタッペンと3.5秒差に広がる。
アダミ「次の周にシャルルに譲ってくれ」
ベッテル「了解。このバイブレーションでできる限り頑張っている。気に障るんだ。彼はメインストレートで前に出ていいよ。そう伝えてくれ」
アダミ「了解」
ベッテル「できるだけ早めにピットインする手を探ってくれ。トラフィックの中に出ても構わない。このタイヤよりマシだ。タイヤはよくもっているから、ビビるな」
L121コーナーでルクレールに譲り、ベッテルは5位に。
ベッテル「ギャップはある?」
アダミ「まだない」
ベッテル「じゃあ見つけてくれ。トラフィックでもいいから」
L13後ろのガスリーとの差が縮まり、2.7秒に。
L14ガスリーとの差を3秒に戻す。
以降は23秒台中盤で、ガスリーと同じくらいのペース。
ベッテル「できるならピットインさせてくれ」
L18前のルクレールと6秒、フェルスタッペンと11秒差に。ガスリーとは3.2秒差。
L19ベッテル、1回目のピットイン。ソフトからミディアムに交換。左リアタイヤの交換に手間取り、4秒以上かかる。
第2スティント ミディアム
L20ベッテルはアルボンの後ろの10位で戻る。
フェルスタッペンがピットイン、ソフトからソフトに交換。ベッテルの12秒前に戻る。
L21ベッテル、1コーナーでアルボンをかわし、9位に。
クビアトがピットインし、ベッテルは8位に。
L22ベッテルが自己ベスト更新、1:21.713。
ガスリーがピットイン。ハードに交換し、ベッテルの7.5秒後方に戻る。
L23マグヌッセンがピットインし、ベッテルは6位に。
L24ベッテルがファステスト、1:21.133。
L25ルクレールがピットイン。ソフトからハードに交換。左リアタイヤの交換に手間取り、ベッテルのすぐ前に戻る。
グロージャンがピットイン、ルクレール4位、ベッテル5位に戻る。
L29ベッテルがルクレールのDRS圏内に。
以降、ベッテルはルクレールと0.7秒前後の差でついていく。
マルコス「セバスチャンを前に出してくれ」
L365コーナーでルクレールが譲り、ベッテルは4位に。フェルスタッペンと11.8秒差。
L38ベッテルが自己ベスト更新、1:21.181。
L39フェルスタッペンと10.5秒、ルクレールと4秒差に。
L40ベッテル、2回目のピットイン。ミディアムからミディアムに交換。
第3スティント ミディアム
L41ベッテルはガスリーのすぐ後ろの6位で戻る。
バックストレートエンドの10コーナーでガスリーをパス、5位に。
L42ベッテルがファステスト、1:20.065。
L43フェルスタッペンがピットイン、ソフトからミディアムに交換。ベッテルの6秒前に戻る。
ベッテル「僕たちの今のポジションは?」
アダミ「今、シャルルの13秒後ろだ」
ベッテル「最終スティントの長さは?」
アダミ「20周」
L45ボッタスが2回目のピットイン。
L46ストロールとノリスの接触でセーフティーカー導入。ベッテルとフェルスタッペンを除き、ほとんどがピットイン。
ベッテル「チャンスだ。ソフトを考えてくれ。何台分ポジションを失うか…」
アダミ「ステイアウト、ステイアウト」
ルクレールがハードからミディアムに交換し、ベッテルの後ろに戻る。ベッテルは4位に。
L53レース再開。フェルスタッペンと1.3秒差。
L56ベッテルが自己ベスト更新、1:19.971。フェルスタッペンも19.8。
以降、ベッテルとフェルスタッペンは同ペースで、1.5秒前後の差。
L61以降、ルクレールは徐々に離されていき、最終的に4秒差に。
L64ベッテルが自己ベスト更新、1:19.820。
L66ベッテル、フェルスタッペンと1.5秒の4位でチェッカー。



【フィニッシュ後の無線】

アダミ「よくやった。いい走りだった」
ベッテル「1コーナーはごめん。ブレーキングを一番遅らせたのが、まずかった。ほかのマシンにあれだけ接近したから右フロントのダウンフォースがまったくなかったんだと思う。それでロックした。高速でロックしたから、ひどいバイブレーションが起きた。見ての通りだ。そのあとはもっと良くなった。決勝はマシンが良かったよ。グラッツェ。

今週末はこんなに離されて辛いよね。でも、自分たちの愛することをやっているのを忘れないようにしよう。グラッツェ。フォルツァ・フェラーリ・センプレ(どんな時も)」


チームスタッフを励ます言葉が本当に素敵ですね。レースが好きだという原点を大切にし、苦しいときほどチームを思うベッテルは、最高のリーダーだと思います。

「決勝はマシンが良かったよ」と話しているように、スタート直後にフラットスポットを作って第1スティントはペースが悪かったものの、ミディアムに履き替えてからはいいペースで、タイヤもよくもっていたようです。

終盤のセーフティーカー明けも、フェルスタッペンと完全に互角で、数周新しいタイヤのルクレールよりいいペースでした。

バイブレーションに耐えた第1スティント


ベッテルはスタート直後の1コーナーでロックして、「かなりのフラットスポット」と無線で伝えました。これを聞いたときは青ざめましたが、その後も数周はフェルスタッペンとそれほど差がないペースでした。

ベッテルは、11周目にルクレールと順位を入れ替えるよう指示された際に、トラフィックの中に出てもいいから早めに入れてくれと頼んでいました。その際に、「タイヤはよくもっているから、ビビるな(don't s**t yourself)」と言っていました。

アダミ「次の周にシャルルに譲ってくれ」
ベッテル「了解。このバイブレーションでできる限り頑張っている。これが気に障るんだ。彼はメインストレートで前に出ていいよ。そう伝えてくれ」
アダミ「了解」
ベッテル「できるだけ早めにピットインする手を探ってくれ。トラフィックの中に出ても構わない。このタイヤよりマシだ。タイヤはよくもっているから、ビビるな」


とはいえ、チームはその後の展開も考慮して、ピットインさせたのは8周後の19周目でした。本来ならアルボンの前の9位で戻れたはずですが、タイヤ交換で2秒ほどロスしたせいで、10位で戻りました。

あとから見れば、ベッテルの読み通り、レース後半にミディアムは十分長くもったので、もう少し早く入れてもよかったと思います。4周前の15周目には、アルボンの次のサインツの後ろに出られそうでした。

ベッテルはピットイン前に23秒台中盤ペースでした。タイヤ交換をしてからは、トラフィックで最も遅かった周が23.6で、それ以外は22.7、単独なら21秒台でした。ベッテルの言う通り、フラットスポットのあるタイヤより、トラフィックの中を走るほうが速かったようです。

とはいえ、慎重になったチームの考えも分かります。トラフィックでどの程度ロスするかは読みようがありません。また、例えば15周目にピットインしたら、2ストップは絶対確定です。19周目なら、トラフィックが2台減る上に、数周で中団チームもピットインを始めるタイミングでした。実際、クビアト、ガスリー、マグヌッセン、グロージャンと、前をふさいだ4台がピットインして抜かずに済みました。

また、ベッテルはひどいバイブレーションだったにもかかわらず、よく踏ん張っていました。以下、グラフはすべてRaceFans.netのものです。
2019 Spanish Grand Prix interactive data: lap charts, times and tyres
2019.5.12(RaceFans)

濃いめの赤のラインがベッテルのタイムです。

2019spain03.png
ルクレールがDRS圏内に入ったのは7周目です。5周後の12周目にルクレールに譲って以降は、ルクレールやフェルスタッペンより0.5~1秒遅いペースになりましたが、それでも後ろのガスリーとほぼ同ペースでした。

ベッテルのペースがもっと遅かったら、チームももっと早く動いたかもしれません。レース後は「物が見えなくて困った」と話すほどのバイブレーションだったのに、本当によく耐えたと思います。

不運だった第2スティント


第2スティントは、ミディアムのベッテルのほうがソフトのフェルスタッペンよりいいペースでした。単独で走っていたら、もっと差を縮めることもできていたと思います。

第1スティントを終えて、ベッテルはフェルスタッペンと11秒差でした。ベッテルの第2スティントは20周だったので、1周0.4秒速ければ、8秒縮めて3秒差。それならアンダーカットの可能性が出てきます。

下のグラフは、ベッテルとフェルスタッペンの第2スティントのラップタイムです。

2019spain01.png

フェルスタッペンの第2スティント22~39周目の平均タイムは、22.1でした。ベッテルの実際の平均タイムは22.0でしたが、フェルスタッペンより0.4秒速い平均21.7は十分可能だったように思います。

こうなると、もっと早くルクレールと順序を入れ替えていたらと悔やまれます。

映像を見る限り、ベッテルのほうが明らかに速そうでした。ベッテルは、29周目から7周続けて1秒差以下の間隔でルクレールにぴったりついて走っていました。

なぜフェラーリは順位を入れ替えるのにあんなに時間がかかったのでしょうか。

ビノットはレース後に、「もっと早くすべきだったという確信はない」と答えています。これを読んでわたしはびっくりしました。いくらスタッフを擁護する立場とはいえ、あれは明らかだったじゃないかと思ったからです。

でも、ラップタイムを確認しながらレース経過をまとめているうちに、第2スティントは2人のペース差を把握しにくい状況だったことに気づきました。それには、いろいろな不運が重なっていました。

次のグラフは、ベッテルとルクレールの第2スティントのラップタイムです。

2019spain02.png

ルクレールのタイムが安定せず、上がり下がりがあるのは、周回遅れがいたためです。ルクレールが単独で走った周を見ると、ベッテルが単独走行で出した22、24周目と同程度でした。

そのため、ルクレールの真のペースが遅くてベッテルを抑えているのか、周回遅れでペースが遅いだけなのか、判断しづらかったのだと思います。

ベッテルが単独で走った周が少なかったことも、判断を難しくする一因でした。

それまでベッテルはトラフィックの中を抜けてきていました。そのため、グラフに赤丸をつけた22周目と24周目しか、真のペースを発揮できませんでした。

さらに、ルクレールはピットアウトしたとき、グロージャンの後ろ、ベッテルの1秒前に出ましたが、本来はグロージャンの前に出る予定だったのではないかと思います。

ピットイン前の2周、ルクレールは周回遅れにつまって1秒ほどロスしていました。そのせいで余裕がなくなった上に、タイヤ交換作業に手間取って2秒ほど余分にかかったことで、グロージャンの後ろ、ベッテルのすぐ前に出てしまったのです。

想定通りに運んでいたら、ルクレールはベッテルの少なくとも4秒は前に出ていたはず。それだけの差があれば、ベッテルが単独で数周走り、ルクレールとのペース差がよりはっきり出ていたかもしれません。そうすれば決断もしやすかったでしょう。

また、実際に順位を入れ替える指示が出たきっかけは、ベッテルが「僕たちは違う戦略なのか?」と聞いたことだったようです。ここにも不運な行き違いがありました。


2:56~
ベッテル「僕たちは違う戦略なのか?」
アダミ「そうだ」
ベッテル「じゃあ何をしているんだ?」
アダミ「どのくらい速く走れる?」
ベッテル「今よりは速く走れるよ」

アダミ「シャルルが次の周に譲る。5コーナーだ」


このやり取りより前、ルクレールがピットインするときに、アダミは「彼は私たちのタイヤだ」(2:36)と伝えていました。これは間違いで、ルクレールが履いたのはハードでした。それでベッテルはルクレールも同じ戦略だと思っていたようです。

ベッテルは後ろを走っているうちに、ルクレールのタイヤがハードであることに気づいたのでしょう。それで「違う戦略なのか?」と確認したのだと思います。自分とルクレールは違う戦略だとベッテルが知っていたら、おとなしく5周も6周も後ろを走らずに、もっと早く何か言っていたかもしれません。


せっかくルクレールの前に出て飛ばし始めたのに、ベッテルは4周で2回目のピットインをしました。その結果、ガスリーの後ろに出てしまいました。あと1、2周すれば完全にガスリーの前に出られたはずです。

おそらく、チームは何としてもフェルスタッペンより先にピットインしたかったのだと思います。アンダーカットといっても前に出られるわけではありませんが、それでも新品タイヤのほうが1周で稼げるタイムは増えます。実際、フェルスタッペンがタイヤ交換をするまでの3周で4秒以上縮めました。

ガスリーを完全にクリアしたあとでは、入るタイミングが見え見えなので、あえてぎりぎりをねらったのではないかと思います。

ベッテルは、アウトラップですぐガスリーを抜きました。それも、バックストレートエンドです。まだ少し離れていましたが、インが開いているのを見逃さず、鋭く飛び込んでいました。


見事なオーバーテイク! しびれました!


第1スティントも第2スティントも、もっと早く順序を入れ替えていたら、ルクレールもベッテルも、フェルスタッペンにプレッシャーをかけられる可能性がありました。

とはいえ、テレビの前でわたしたちが考えるほど、簡単なことではないのだと思います。もう1つ注目すべきは、順位を譲った側のペースが落ちてしまうことです。

上のラップタイムのグラフを見れば、ベッテルもルクレールも、順位を譲った周に大きくタイムが落ちるだけでなく、その後もペースが落ちているのが分かります。できるだけ影響の少ない箇所で譲っても、ラインを外せばタイヤが汚れます。ドライバーへの心理的な影響だけでなく、こうしたダメージがあるので、チームは慎重になるのだと思います。

とはいえ、今季はここまで2人のペースが非常に近いので、今後もこうした状況は出てきそうです。チーム内のコミュニケーションにも改善の余地があるかもしれません。

チームの最大の課題


さて、これまでのレースでもそうでしたが、最も大きな問題は、戦略でもコミュニケーションでも決断力でもありません。

今回は、決勝で完璧なレース運びをしたとしても、3位と4位が精一杯でした。それが1コーナーでのフラットスポットや順位入れ替えの遅れで4位と5位になっただけです。3位か4位か5位かでガタガタ言ってる場合じゃない!(ベッテルの表彰台が見たかったから、3位は大事ですが)

もちろんビノットも分かっています。
Ferrari accepts its “car concept” may have to change after another heavy defeat
2019.5.13(RaceFans)

われわれは各コーナーで大きくロスしている。最終セクターだけではない。1つ残らずすべてのコーナーで遅く、かなり大きなアンダーステアだ。ダウンフォースだけではなく、それ以上だ。そこを深く分析し、理解する必要がある。

今日すぐに出す結論は間違った結論だ。数日かけて本格的な分析をきちんと行い、理解に努める。(マシン)バランスの問題であり、ダウンフォースの問題だ。マシンコンセプトの問題ですらあるかもしれない。われわれは答えを持っていないから、深くは踏み込まない。


「マシンコンセプトの問題ですらあるかもしれない」なんて怖いことも、はっきりと言うところがさすがエンジニアです。あらゆる可能性を除外せずに直視しなければ何も始まりません。

ビノットが強調しているように、大事なのは問題点を理解することだと思います。何を直す必要があるのかが分からなければ、解決法も見つかりません。つまりは、まだ時間がかかるということです。覚悟しなければ!

とはいえ、既に新しいフロントサスペンションを用意しているという話もあります。チームも手をこまねいているわけではありません。

かえすがえすも、シーズン前のテストでちょうどスイートスポットに入ってしまったのが本当に痛い。テストで問題が露わになっていたら、今頃もっと分析も対策も進んでいたはず。

いやいや、もう後ろを振り返っている場合じゃありません。前を向いて戦うのみ!(別にわたしが何かできるわけじゃありませんけど…)


このレースで世界のF1ファンが最も興奮した一瞬。胸が高鳴りました!

今回、イギリスのSkyで解説を務めたジェンソン・バトンは、こう話しています。
Spanish GP: Where is F1 2019 going wrong for Ferrari?
2019.5.13(Sky Sports)

彼ら(フェラーリ)が今週末に犯したミスはみんなが指摘できる。驚くほど多かったからね。ただ、1コーナーでベッテルが仕掛けてロックしたことに関しては、僕たち(ドライバー)なら全員が狙いにいっていたことだ。あれは正しい行動だった。


そう、チャンスがあったら全力でつかみにいかなくてどうする! 全力でアタックあるのみです!

動画:スペインGP後のベッテルのインタビュー


Q:スタートで挑戦したことは誰にも批判できないと思う。結果的にそれがフラットスポットにつながったけど、影響は大きかった?

うん(笑)。無線でたくさん話したよ。物が見えなくて困った。それに遅くなったし。あれで第1スティントが苦しくなった。そのあとペースは問題なかったけど…。挽回できるほどではなくて、セーフティーカーでチャンスが出てきたけど、マックスと同じペースだからオーバーテイクは難しいというか、無理だった。

Q:チームがレース中に下した決断について、どう思う?

チーム内で話すよ。マシンの中では自分のレースをやろうとするものだ。序盤はシャルルのほうが速いのは明らかで、彼がプレッシャーをどんどん強めてきてからは、喜んで譲った。

第2スティントは、違う戦略だと長い間知らなかった。それがはっきりすると、譲ってもらった。僕のほうが速くてマックスにプレッシャーを掛けようとしていた。でも最後にセーフティーカーが出たから、関係なかった。

Q:最後にソフトに替えたがっていたけど?

うん、トライしてもいいかなって。



Q:(FOMの指示で)質問を1つしかしちゃいけないって(苦笑)。そこで、まとめてほしい。この5年間の君のキャリアを。

F*** you!

Q:まとめてくれ…

この5年を?

Q:いや、レースを。

1コーナーは、メルセデスに何か仕掛けられる唯一のチャンスだと思った。別に1コーナーで優勝しようとしたわけじゃない。ただ、かき回せるかもと思って。それで、レイトブレーキングの度胸試しをしたわけ。僕は一番遅いほうだったけど、1コーナーを曲がりきれなかった。

大きなフラットスポットを作って、第1スティントは苦しくなった。あそこでマックスに対して順位を失った。僕はイン側で、彼は前があいて自由に抜けた。

言ったように、第1スティントはフラットスポットで遅かったけど、あとはマシンが良くて、ペースも良かった。でも差が大きすぎた。セーフティーカーのあとは、言っても同じ速さで、もっと速かった訳じゃない。だからプレッシャーを強めるのは難しかった。


ベッテルは、英語でFワードを言ったあと、オランダ語でも同じようなお下品な悪態をついているそうです(笑)。

2019年F1スペインGP ベッテルのインタビュー


以下は、紙媒体向けの囲み取材での音声を@sebvettelnewsがツイッターで紹介してくれたので、それを訳しました。

レースの展開からいって、だいたい最大限のポイントを取れたと思う。僕は表彰台をねらえたと思うけど、1コーナーでフラットスポットを作ったことで、自分のレースを苦しくした。でも、何かトライしてかき回したかったんだ。

1コーナーでレースに勝てる訳じゃないことは僕だって分かっていた。でも、少なくともメルセデスをかき回して、それから全員とさらに戦おうと思ったんだ。

そのあと、シャルルは違う戦略だった。もちろんセーフティーカーで彼の戦略はダメになってしまったけど。

僕たちは、できる限り協力しようとした。ただ、僕たちが何かトライするたびに、あとでいろいろ言われる。そのことも、素早く反応する上で少し足を引っ張っているかもしれない。でも、今日は悪くなかったと思う。

まだ選手権の早い段階でチャンピオン争いの話をしても意味がない。僕たちにとって落胆の週末だった。自分たちがもっと速いことを願っていたけど、それほど速くないことがはっきりした。でも、僕たちならここから復活できると思う。

マシンのパフォーマンスを向上させたけど、一番の難題は、もっと大きく向上させる方法を見つけることだ。速さが足りないんだからね。単純だ。でも、簡単じゃない。

自分の愛することをやり、偉大なチームでレースをしていることを僕たちは忘れちゃいけないと思う。だから、ポジティブなことはたくさんある。今週末はもっと上の順位で終えたかった。それでも僕はレースが大好きだ。

僕たちも満足じゃない。でも、これが現実。集中して自分の仕事を続けなければいけない。その日は来ると僕は信じている。もちろん、今週末は大きな後退だ。誰もがもっと進歩させようと燃えている。時間の問題だ。簡単ではないけど。

僕たちは強いチームだ。過去にも、最高のマシンを作り上げることができると証明した。前を向く理由も、ポジティブなこともたくさんある。もちろん、結果を見ればそれほど明るくはない。でも、僕たちはチームを信じている。

モナコは理論上は苦戦するだろう。僕たちは低速コーナーで負けているし、コーナーでタイヤから十分なグリップを得ることに苦労している。でも分からない。モナコだからね。セットアップさえ決まれば、ドライバーが違いを生み出せる場所だと思う。


レースを愛し、楽しむというベッテルの原点は常にブレません。苦しい時期ほど、ベッテルへの尊敬の念は高まります。だからベッテルのファンはやめられない!

モナコも苦しいレースになるかもしれません。でも、ベッテルのファイティングスピリットが消えることはないはず。

Never lift, never stop believing!
アクセルを緩めるな、信じることをやめるな!

Comments 2

Fumi  
失せ物の見つからず・・・・。

更新ご苦労様です。スペインからの復調を願っていたのですが、厳しいレースでしたね。
訳して頂いた記事を読むまでは『入れ替えの判断ガー』とガタガタ言っておりました。
すみません。難しい判断だったんですね。もうガタガタ言わず、また失くしたスイートスポットの
夢も見ず、次のモナコに備えたいと思います。
でもセットアップを模索している時にサーキットが続かないのもつらいですね。
すみません。またガタガタ言ってしまいました。

2019/05/17 (Fri) 17:57 | EDIT | REPLY |   
megu  
Re: 失せ物の見つからず・・・・。

そうですね、いろいろなタイプのサーキットに合わせるのって、大変なことなんだなと改めて思います。順調なときは、できて当たり前と思っていますが、本当は難しいことをやっているんですよね。

わたしも、もうちょっと何とかなるかと甘く見ていました。心を入れ替えて、さらに気合いをいれて応援していこうと思います!

2019/05/19 (Sun) 15:02 | EDIT | REPLY |   

Leave a message

Follow VettelNews

RSSTwitter

Profile

megu

管理人:megu

1990年代初め頃からのF1ファン。マンセル、ハーバート、ビルヌーブのファンを経て、今はセバスチャン・ベッテルが大好き。
イギリスのものが好きで英語の勉強を始め、現在、雑誌の翻訳の仕事を少ししています。