【2019F1アブダビGP】ベッテルは不運も重なり5位フィニッシュも最後まで全力投球!「できることは全部トライした」
【2019年F1アブダビGP 結果】
1位 ルイス・ハミルトン
2位 マックス・フェルスタッペン
3位 シャルル・ルクレール
4位 バルテリ・ボッタス
5位 セバスチャン・ベッテル
2019年F1アブダビGP ベッテルの経過
FIAのサイトで、全車の全周回タイミングデータをPDFで公開しています。
Abu Dhabi Grand Prix Event & Timing Information
(FIA公式サイト)
11位以下は多くがミディアムでスタート。
ベッテルは4番手グリッドからソフトでスタート。
L1 | いいスタートを切るが順位は変わらず4位で1コーナーを通過。 |
前のルクレールがフェルスタッペンをオーバーテイク。ベッテルもバックストレートでフェルスタッペンの前に出るが、11コーナーでインを取られて順位は変わらず。 | |
L3 | サーバーの故障で全車DRSが使用不能に。 |
以降、徐々にフェルスタッペンとの差が広がり、5周目に1.7秒差に。 | |
L6 | ベッテルはセクター3で周回遅れのガスリーにつまって44.0に落ち、フェルスタッペンと2秒差に。後ろのアルボンとは3秒差。 |
以降は43秒台後半ペース。フェルスタッペンは0.5秒速い43秒台前半ペースで、差がどんどん広がっていく。 | |
アダミ「全力でプッシュ」 ベッテル「やってるよ」 | |
L10 | ベッテルのペースが44.0に落ちる。 |
L11 | フェルスタッペンと5秒差に。後ろのアルボンとも5秒差。 |
L12 | 2位のルクレールが真っ先にピットイン。ミディアムからハードに交換。 |
ベッテルも続けてピットイン。ソフトからハードに交換。作業に時間がかかり、静止時間は6.9秒。 | |
第2スティント ハード | |
L13 | ベッテルはペレスの後ろの8位で戻る。8コーナーでペレスを抜き、7位に。 |
アルボンがピットイン。ハードに交換。ベッテルの後ろに戻り、ベッテルは6位に。 | |
L14 | ルクレールがファステスト、1:41.938。ベッテルはヒュルケンベルグとボッタスの後ろにつまり、43.5。 |
以降、ルクレールは42秒台、ベッテルは前に詰まって2秒遅い44秒台。 | |
L17 | バックストレートでボッタスに並びかけるが、抜けず。 |
DRSが使用可能に。 | |
L18 | ボッタスがヒュルケンベルグをパス。 |
ヒュルケンベルグがピットイン。ベッテルは5位に。 | |
L19 | 前が開いてベッテルが自己ベスト更新、1:43.060。 |
アダミ「エンジン4」 ベッテル「なぜ?」 アダミ「必要だから。K1は使える」 | |
L20 | ベッテル、連続で自己ベスト更新、1:42.989。 |
以降は周回遅れで43秒台前半ペース。前のボッタスは42秒台後半ペースで、差が広がっていく。 | |
L25 | 前が開いてベッテルが自己ベスト更新、1:42.707。前のボッタスと4.2秒差、後ろのアルボンと3.5秒差。 |
L29 | 4.7秒前のボッタスがピットイン。ミディアムからハードに交換。ベッテルの16秒後方に戻る。ベッテルは4位に。 |
L31 | ボッタスがファステスト、1:39.715。 |
ボッタスはその後も2秒速いペースで差を詰めてくる。 | |
L33 | ベッテルは周回遅れのクビサにつまり、1秒遅い43.9に。 |
ベッテル「カモン。カモン、ムーブ!」 | |
その後もボッタスが1秒速いペースで差を詰めてくる。 | |
L36 | ボッタスが3.5秒差に迫る。 |
アダミ「今もプランAだ」 ベッテル「了解」 | |
L37 | ボッタスがアルボンのDRS圏内に入る。 |
ベッテル「ピットインを考えてみてくれ」 アダミ「OK、こちらでも考えている」 | |
L38 | ルクレールが2回目のピットイン。ハードからソフトに交換。 |
ベッテルも2回目のピットイン。ハードからミディアムに交換。 | |
第3スティント ミディアム | |
L39 | ベッテルはアルボンの20秒後方の6位で戻る。 |
L40 | ベッテルが自己ベスト更新、1:41.569。 |
L44 | ベッテルが自己ベスト更新、1:40.246。アルボンも自己ベストで42.3。11秒差。 |
アダミ「ファステストラップはボッタス、39.7」 | |
以降、ベッテルは41.1のペースで、1周1秒以上縮めていく。 | |
アダミ「3コーナーを全力で攻めていい(もうリフト&コーストは不要)」 | |
L49 | アルボンが自己ベスト更新、1:42.219。ベッテルは41.0で、5.5秒差に。 |
L52 | アルボンと1.2秒差に。 |
L53 | バックストレートでアルボンの前に出るが、シケインでアルボンがインを抑える。次のバックストレートでベッテルがオーバーテイク、5位に。 |
ベッテル「僕がドアを開けなければクラッシュしていた。ちょっとボーダーラインだと思う」 アダミ「了解」 | |
L55 | ベッテルが自己ベスト更新、1:40.128。5位でチェッカー。 |
RACE CLASSIFICATION
— Formula 1 (@F1) December 1, 2019
Confirmation of Lewis Hamilton's victory, ahead of Max Verstappen and Charles Leclerc
Valtteri Bottas finished in P4 after starting from the back of the grid#AbuDhabi2019 🇦🇪 #F1 pic.twitter.com/Ifg7yAiL2R
For 🍩 lovers, here’s the last pit stop guide of 2019.
— Pirelli Motorsport (@pirellisport) December 1, 2019
#AbuDhabiGP 🇦?? #Fit4F1 pic.twitter.com/yBDWObXwqr
【フィニッシュ後の無線】
Ultimo #TeamRadio di #Vettel per la stagione 2019. Ringrazia tutti i meccanici rivolgendo un pensiero proprio a loro: "Siete voi #Ferrari". Purtroppo è stato tagliato sul finale dalla FOM. Grazie a tutti voi anche da parte mia per questa stagione #AbuDhabiGP #FUnoAT #SkyMotori pic.twitter.com/KnXctEsiEz
— Alex Brunetti (@deadlinex) December 1, 2019
アダミ「チャージボタンをオン。5位だ。ブレーキを冷やせ。今シーズンありがとう」
ベッテル「グラッツェ。メカニックのみんな、ありがとう。素晴らしい仕事だった。メカニック全員に感謝。君たちがフェラーリだ。グラッツェ」
アダミ「ハミルトンが優勝。次がフェルスタッペンで16.7秒差。シャルルはフェルスタッペンの26秒後方だ。ボッタスはシャルルと1秒差だった。後ろはアルボンで、5秒差」
ベッテル「OK。P0(エンジン停止)」
アダミ「了解。ありがとう。グラッツェ、モディ(引退するエンジニア)。光栄だった」
タイヤ交換で時間がかかり、それが大きく影響したレースでしたが、ベッテルはレース後の無線でメカニックを励ますように何度も感謝の言葉を伝えていました。
楽な展開ではありませんでしたが、ベッテルは最後まで全力を尽くしていました。ファイナルラップに自己ベストを出していたことにも、それが表れています。
最高だったスタート
ベッテルはソフトタイヤを生かして素晴らしいスタートを決めていました。ベッテル自身、「すごくいいスタートだったのに行き場がなかった」とレース後に話しています。
国際映像ではよく分かりませんでしたが、客席から撮影されたこの映像を見てください。
Ve O güzel insanlar atlarına binip gittiler 😞 15 Hafta Sonra görüşürüz dercesine @serhanacar @F1tutkumuz @F1Haberler @onurtezoglu pic.twitter.com/kdvs8Pf9f5
— emresrgn (@EmreSrgn) December 1, 2019
素晴らしい蹴り出しで、すぐルクレールと並ぶところまでいったようです。
フェラーリ2台のオンボードと無線から詳しい分析をしているアレックス・ブルネッティが、スタート後の様子を詳しく描写してくれているので紹介します。
GP Abu Dhabi 2019: Analisi Onboard Ferrari
2019.12.2(F1 Analisi Tecnica)
ベッテルは素晴らしいスタートを決めたが、1コーナーまでの距離が短かったために、コンパウンドの差をフルに生かせなかった。すぐにチームメートに並びかけ、フェルスタッペンのエグゾーストに接近したが、(ブラジルの結果があるからか)アクセルを戻して、チームメートのインに並ぶことは避けた。
その分、1コーナーの立ち上がりは上回っていた。よりイン側のラインでトラクションが良かったからだ。チームメートより速いように見え、横に並びかけていたが、ここでもベッテルはインに飛び込む(無用の?)リスクを避け、少しアクセルを戻していた。
オーバーテイクする最大のチャンスは7コーナーにあるとセバスチャンは見ていた。しかし、シャルルがフェルスタッペンのスリップストリームに入り、オーバーテイクを決めたため、ベッテルはフェルスタッペンの後ろで8コーナーを抜けた。
ベッテルは9コーナー出口から11コーナーまでのほぼストレートの区間で、フェルスタッペンのオーバーテイクを試み、並ぶところまではいった。しかし、その時点で既にバッテリーを使い果たしていたため、チームメートのスリップストリームを失わないようにアウト側に留まり、イン側を守ることはできなかった。
ベッテルは1コーナーでは無理をせず、バックストレートでのオーバーテイクを狙って、そこで回生パワーを使った、しかし、ルクレールも同じように回生パワーを使ってフェルスタッペンをオーバーテイクし、ベッテルがフェルスタッペンに並んだときには、既にバッテリーが空だった…ということだと思います。
ここで抜けていたら、まったく違うレースになっていたかもしれません。惜しかった!
このあとDRSが使えなかったのも痛手でした。DRSが使えれば、まだソフトタイヤがフレッシュなうちに、もう1度フェルスタッペンに仕掛けられたかもしれません。
さすがに7周目からはミディアム勢に対してペースが少し落ちましたが、そのあともソフトにしてはよく踏ん張っていたと思います。ミディアムのアルボンよりいいペースを維持していました。
ピットストップでのロスとDRSが使えないダブルパンチ
もう1つ、このレースで悔やまれるのがピットストップで時間がかかったことです。静止時間は6.9秒。4秒以上ロスしたことになります。
これを見て、レッドブルは次の周にアルボンを入れてオーバーカットを狙いました。しかし、ベッテルはアウトラップですぐに前のペレスを抜き、速いペースで戻ってきたので、アルボンに抜かれずに済みました。DRSが使えない状況で素早くペレスを抜いたのは見事だったと思います。ベッテルは「感触がかなり良かった」と話しています。
ところが、次にはヒュルケンベルグとボッタスの後ろで5周つまってしまいました。そもそもピットストップでロスがなければ、この2台の前に戻れていたはずです。
メルセデスはストレートが伸びなかったのでヒュルケンベルグを抜くのに苦労していましたが、フェラーリの直線スピードがあれば、ヒュルケンベルグ1台だったら抜けたかもしれません。しかし、2台がつながってしまうとそうはいきません。
ベッテルは17周目にボッタスとサイド・バイ・サイドになりましたが、ボッタスは前にヒュルケンベルグがいてスリップが使えたので、抜くことはできませんでした。
18周目にDRSがようやく使えるようになると、ボッタスはすぐにヒュルケンベルグをオーバーテイク。DRSの有無がいかに大きく影響したかが分かります。
この間、ベッテルと同時にハードに交換したルクレールは2秒速いペースでした。実際にルクレールとの差はたった5周で10秒も広がりました。つまりベッテルはピットストップとこの5周で14秒もロスしたことになります。
メルセデスとの圧倒的なペース差
しかし、ピットストップが順調に運んでトラフィックに引っ掛からなかったとしても、ボッタスから順位を守るのは難しかったかもしれません。
ボッタスは古いミディアムで、ベッテルは5周前にタイヤ交換したばかりでした。しかし、前が開くとボッタスはベッテルより速いペースで差を広げていきました。ベッテルのペースが悪かったわけではありません。ルクレールと同等で、アルボンより速いペースでした。
それだけメルセデスのアドバンテージが大きかったということです。メルセデスのエンジニアは、DRSが使えて序盤にもっと効率よく順位を上げていれば、3位は確実だったとAuto Motor und Sportに話しています。
これはトップ3チーム6人のギャップを表したグラフです。
Il Monitor dei Tempi – GP Abu Dhabi – Mercedes chiude con un dominio assoluto https://t.co/9N69JaqiXC pic.twitter.com/5A6BYS7mhj
— F1inGenerale (@F1inGenerale_) December 2, 2019
アルボンのグラフを見ると、早めにタイヤ交換をする1ストップでは、レース終盤に不利だったことが分かります。
これはラップタイムのグラフではありません。アルボンは終盤も一定のペースで、自己ベストも出していたくらいです。しかし、2ストップ勢や中盤にタイヤ交換をした1ストップと比べると、ペース的に不利でした。
タラレバですが、ベッテルにピットストップでのロスがなかったらどうなったのかを白線で示しました。ルクレールとアルボンのグラフを参考に、1ストップと2ストップの両方を示しています。
これを見ると、いずれにしてもボッタスを抑えるのは難しかったことが分かります。
もちろんベッテルなら、ルクレールやアルボンより少しタイヤを長持ちさせられたかもしれません。事実ベッテルは前があいたあと、ルクレールとの差をわずかに縮めていました。とはいえ、劇的な差はなかったと思います。
アブダビでは低速コーナーが連続するセクター3が特に問題でした。シンガポールやロシアにも低速コーナーが続く区間がありますが、今回はそれより大きな差ができてしまっていました。
シンガポールで投入したアップデートで劇的に改善したかと期待しましたが、結局その後も決勝ペースでメルセデスと同等か上回ったのは、ベッテルがリードしたロシアGPの第1スティントだけでした。
レース展開でも競争力でも苦しいレースでしたが、ベッテルは第3スティントの15周でピットストップ分のロスを取り返し、アルボンをオーバーテイク。アルボンがアグレッシブに抵抗したので、ベッテルは無理をせず、バックストレートの後半で仕留めました。
What a battle! ⚔️
— Formula 1 (@F1) December 2, 2019
Alex Albon and Sebastian Vettel tussled for P5#AbuDhabiGP 🇦🇪 #F1 pic.twitter.com/rmAX1TMyLf
ベッテルはそのあとも手を緩めず、ファイナルラップに自己ベストを出し、全体で3番目のタイムを記録しました。
World champion @LewisHamilton duly posts the final DHL Fastest Lap of the 2019 #F1 season. #DHLF1 #AbuDhabiGP
— DHL_Motorsports (@DHL_Motorsports) December 1, 2019
➡️More about the DHL Fastest Lap Award: https://t.co/1z9eTVIQP0 pic.twitter.com/Jl3IMqgfgY
アルボンを抜いたあとはエンジンモードを1から4に下げていたそうです。そのためセクター2は自己ベストではありませんでした。しかし、セクター3は自己ベストで、ハミルトンとボッタスに次ぐ全体で3番目のタイムでした。苦しんだセクター3を最後に全力で攻めていたのだと思います。
シーズン最後の1周に全力をふりしぼる。ベッテルらしい締めくくり方でした!
2019年F1アブダビGP ベッテルのインタビュー
Sebastian Vettel: «Wir sind ja hier in der Kreisliga»
2019.12.1(Speedweek)
今日のレースはシーズン全体を象徴している。スタートは行き場がなくてバックオフせざるを得ず、ソフトタイヤのアドバンテージを生かせなかった。そのあとも2、3周は僕のほうが速かったからDRSが使えるのを待っていたんだけど、使えるようにならなかった。
なんだか地方カテゴリーみたいだったよ。どうしてあんなことが起きるのか分からない。もうこのスポーツにはお金がないのかな。
第2スティントで、その分を取り返せると思った。感触がかなり良かったからだ。でも、ニコとバルテリの後ろにつまった。そこで大きくロスして、レースが決まってしまった。
僕たちは向上しなきゃいけない。それができれば、結果に表れるはず。必要なものははっきりしているけど、簡単じゃない。ライバルも寝ている訳じゃないからね。僕たちの弱点は分かっているし、自分自身も進歩する必要があること、進歩できることは分かっている。今年はすべてがうまく運んだわけじゃないけど、僕は常に楽観的だ。
ふ~普通だ。すごくいいスタートだったけど、行き場がなかった。そのあとDRSも使えなくて、新しいタイヤを生かせなかった。それとピットストップも悪くて、そのあと何をトライするにしても影響した。で、ちょっと退屈だったね。
でも、できることは全部トライした。長いシーズンで教訓もたくさんあった。あとは僕がそれを拾って、来年もっといい仕事をするだけだ。
Q:最大の教訓は? 何を学んだの?
ドライビングに関することじゃないよ。もう結構やっているから…マシンに乗っているときは学ぶことがないという訳じゃない。最大の教訓はコース外のことだ。チームとしてもっと強くならないと。小さなことをたくさん改善する必要がある。そうすればきっと大きく前進できる。僕たち次第だ。
Q:詳しく教えて。
言えない。縛り首になる(笑)。
「They will hang me」(彼らに縛り首にされる)って…何なのかよけい気になります!
Seb just wants to go change clothes 🤣🥰
— Sebastian Vettel #5 (@sebvettelnews) December 1, 2019
+ a few thoughts on this season #AbuDhabiGP 🇦🇪 #Vettel #Seb5 #F1 pic.twitter.com/HaystPFUp8
う~ん、部屋に戻って着替えたいけど、まずあなたの質問に答えなきゃならない、そういう気持ちだ(笑)。正直に答えたよ。
Q:分かる、ありがとう。
じゃあ、行っていい?
Q:すぐ解放してあげるから(笑)。1年を振り返ると、アップダウンのあった1年で、教訓や発見がたくさんあった。新しい人たちと仕事をし、首脳陣も変わって…。フェラーリドライバーとして2019年をどう評価する?
僕たちが望んでいた1年にはならなかった。それに尽きる。その理由は明らかだし、教訓も明らかだ。あとは僕たちがそれを確実に実行に移さなきゃいけない。
チームとしてもっとパフォーマンスを上げる必要がある。僕個人も、もっとしっかりやらなきゃいけないし、やれると思う。僕のほうは最高の1年ではなかったからね。
見た目ほど悪くはなかったと思う。小さなことが積み重なって、最終的に立派には見えないかもしれないけど。でも、真っ先に自分に対して目を向けるのは僕自身だ。
正直にいって、自分がもっとできるのは分かっているし、もちろんそれが来年の目標。一歩前進することだ。そして、メルセデスやレッドブルと戦えるもっと強いパッケージも手に入るといいね。
ベッテルはレース後の無線で、メカニックに何度も感謝して気遣っていましたが、レース後も、イタリアのテレビ局に次のように話していました。
Vettel: “Gara specchio della nostra stagione”
2019.12.1(FormulaPassion)
彼らの気持ちを思うと本当に残念だ。今年はピットストップが上手くいかないことがあって、今日も問題があった。でも彼らの責任じゃないんだ。全員で1つのチームだし、彼らこそチームの心臓だ。
ベッテルの1回目のピットストップは作業に時間がかかってしまいましたが、それとは別のところで、1人のメカニックが根性を見せていました。
フェラーリのダブルピットストップで、あるメカニックは、グローブがルクレールのタイヤに貼りついてしまったため、素手でベッテルのタイヤをつかまなければならなかった。ヤケドを覚悟の上で(タイヤは100~105℃)!
En revanche, lors du double pit de Ferrari, un mécano a perdu son gant qui est resté collé sur la roue de Leclerc, il a dû saisir à main nue (interdit) la roue de Vettel... et se brûler par la même occasion (pneu à 100-105°c) ! pic.twitter.com/QFnJc3dop0
— Gaël A. (FranceRacing) (@paddock_inside) December 1, 2019
右フロントのタイヤを外す担当が素手で作業をしています!
動画で見ると、ルクレールのときには黒いグローブをしています。そのあと、外したタイヤを片付けるためにいったん画面から姿が見えなくなり、ベッテルが入ってきたときには右手のグローブがありません。それでも仕事をまっとうしていました!
お互いに支え合い、励まし合ってこそ、チーム。ベッテルのヘルメットに「フォルツァ・セブ!」と書いたテープが貼ってあります。きっとスタッフの誰かが書いたんでしょう。
“Forza Seb !”
— Jens Munser Designs (@JMD_helmets) December 4, 2019
(someone left a message on his chin spoiler 😁) pic.twitter.com/IcSw0YPJiD
レース前、今シーズン最後の記念撮影。いい笑顔!
Seb poses for a group photo with his mechanics, ahead of today's race at @ymcofficial 😄#AbuDhabiGP 🇦🇪 #Vettel #Seb5 #F1 pic.twitter.com/4qPAT9buN5
— Sebastian Vettel #5 (@sebvettelnews) December 1, 2019
❤#AbuDhabiGP 🇦🇪 #Vettel #Seb5 #F1 pic.twitter.com/zEiwpZysvH
— Sebastian Vettel #5 (@sebvettelnews) December 1, 2019
ベッテルは子どもが生まれたばかりで早く帰りたかったはずですが、3日(火)に来年のタイヤテストに参加しました。
午前中トラブルもあったようですが、2レース分以上の136周を走行。
まだ課題が多いことがはっきりした最終戦でしたが、全力をふり絞ったファイナルラップや、もちろん最後のテストも含め、ここで学んだことがきっと来年に生かされると信じています。
セバスチャン、本当にお疲れさまでした! 最後まで全力の走りを見せてくれて、本当にありがとう!